日々新たなニュースが飛び込んでくるメタバース。既に多くの人にとって身近な単語となっていますね。メタバースをビジネスに利用する際に重要とされている観点について解説するとともに、建築業界における応用例をご紹介します。
目次
メタバースとは
まず簡単にメタバースについておさらいです。
メタバースとは、現実世界と同様に他者との交流が行える仮想現実空間(VR)のことです。 現時点でもビジネス・教育・エンターテインメントなど、様々な分野において利用されており、将来的には、現実世界と同じくらい重要な場所になることが予想されています。
また、ブロックチェーン技術を利用することで、メタバース内の空間・建築物・アートなどの所有権所持や取引も可能になっています。
リアル空間にないメタバースの利点
メタバースをビジネスで活用する際のメリットとして、現実世界の制限を超えられる点が挙げられます。
例えば、メタバースでは空間的制限がありません。そのため、現実世界では限られた場所にしか存在できないモノ・ヒトが、メタバースでは自由に存在できるため、より多様なコミュニケーションやコラボレーションが可能になります。
さらに、メタバースでは時間軸を自由に移動できるため、歴史的な出来事や未来予想を仮想体験することができます。さらに、ユーザーが時間帯を問わず好きな体験にアクセスすることも可能になります。
どのような分野においても、リアル空間とメタバースを上手く使い分けるためには、これらの観点に注目してサービスを設計することが重要だと考えられます。
建築業界における活用事例
時空間的制約が無い利点を活かし、建築業界においてもメタバースの活用が進んでいます。 クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)では、メタバース空間での住宅展示場プラットフォームを2022年11月から開始しました。
建築者側のメリットとして、VRモデルハウス設計が容易にできるようになっています。モデルハウスの建築費がリアル空間だと1棟あたり約1億円と言われる中、C&R社のメタバース空間では、およそ15分の1の費用で、最短2か月でVRモデルハウスを建築することが可能になっているそうです。
もちろん来場者側にもメリットがあり、住んでいる場所・時間帯に関わらず好きなタイミングでVR上のモデルハウスを見学することができます。最終的にはリアル空間で使用されることになる建築物ですが、メタバース空間を通じてユーザーに届けることで、費用面・時間面の課題を乗り越えている事例と言えますね。
最後に
日々活発な動向が見られるメタバース。今後、生活に必要不可欠なものになっていくのかもしれません。
建築業界におけるメタバースの活用については、本サイト「GENCHO plus」の過去記事もご覧ください。
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