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2022 06/13 (Mon)
現場調査ノウハウ

【リフォーム現調シリーズ】第7弾:建具の現場調査

リフォーム現調シリーズ第7回目の今回は、「建具」リフォームの現場調査について、ポイントをまとめました。

▽前回の記事内容はこちらからご覧いただけます。

 

【リフォーム現調シリーズ】

【リフォーム現場調査】:建具リフォームのきっかけ

建具とは

まず、建具とは何かを改めて説明します。

建具とは、開口部に設けられた障子や襖(ふすま)・窓・ドア・戸などの可動部分とそれを支える枠などの総称。

ちなみに玄関などに用いられる引き戸や片開きドアなどを「出入り口建具」、建物の外周に設置された窓などを「窓建具」、門扉やフェンスなどを「外構建具」、そして障子や襖、室内ドアや戸などを「内部建具」と分類している。

また、玄関戸・ドアや窓などを合わせて、「外周建具」と呼ぶケースもある。

引用:建具とは「SUUMO(スーモ)住宅用語大辞典」 

 

上記のように、一般的にはドアや戸を示します。

建設用語としては「建具屋さん」「出入り口建具」「外構建具」などと呼ぶことが多いですが、お客様には伝わりづらい場合もありますので、事前確認の際はリフォームしたい箇所がどこなのかをしっかりヒアリングすることが大切です。

 

建具をリフォームするきっかけ

建具をリフォームするきっかけは様々です。

【デザイン】

・扉の形を変えたい

・ドアノブを変えたい

・ペット専用の入口をつけたい

・ドアの大きさを変えたい

【防寒・防虫・防犯】

・すきま風が入ってきて寒い

・網戸を取り付けたい

・鍵をつけたい

【老朽化】

・戸が開けにくい

・戸が閉まらない

・建付けが悪い

 

上記のように、どこの場所で使われている建具かによってもお悩みは様々です。

建具が設置されている場所の特性や普段お客様がどう利用されているかも加味しながら、ヒアリングを進めていくようにしましょう。

 

建具の種類と特徴

・開き戸

気密性や遮断性が高いが、開くために最低限スペースが必要になるため、デッドスペースができる。

・折れ戸

開閉が簡単にでき、スペースをとらないが、子どもなどが手を挟みやすい。

・引き戸

スペースをとらず、段差や飛び出しも少ないためバリアフリーだが、気密性は低い。

 

建具リフォーム時の基本的な確認事項

建具における現場調査の目的【場所の特性と困りごとを理解する】

建具リフォームは部屋ごとの特性や、困りごとによって、建具の種類やリフォームの方法が異なるため、まずは、何に困っているのかを把握するヒアリングが大切です。

 

建具リフォームの種類

建具リフォームの種類は大きく分けて4つあります。

①建具だけ交換する

枠を残し、建具のみ交換する方法。メーカー品のものだと、他の建具とデザインや色が異なってくるため、既存の建具に合わせたものを建具屋さんに作ってもらうことが多い。 壁やクロスなど補修をせずにドアを変えられる。

こんな困りごとにおすすめ

・開閉方法は変わらず、建具だけ変えたい

・壁やクロスはそのまま使いたい

・あまり大掛かりなリフォームにしたくない

 

②枠ごと交換する

ドア自体の大きさを変えたり、開閉方法を変更したい場合(※アウトセット引き戸は除く)は枠ごと交換となる。

こんな困りごとにおすすめ

・ドアの高さや幅を変えたい

・ドアの色合いと枠の色合いを合わせたい

・開閉方法を変えたい

 

③枠や建具はそのままでアウトセット引き戸に変える

枠を残したままで、開き戸から引き戸に変えることもある。その場合、通常の引き戸だと、壁を壊す必要が出てくるが、「アウトセット引き戸」という、吊り下げ式の引き戸であれば、レールを1本枠の上部に取り付け、枠や壁はそのままで引き戸に変えることができる。

こんな困りごとにおすすめ

・開き戸を引き戸に変えたい

・壁やクロスはそのまま使用したい

 

④枠や建具はそのままでプチリフォーム

既存の建具、枠はそのままで、お悩みに合わせて必要な部品を取り付ける方法。

こんな困りごとにおすすめ

・ドアノブを握りやすいものに変更したい

・ペットの出入口を既存のドアにつけたい

・重い引き戸を軽くしたい

 

寸法の測定方法

基本的に測定が必要な箇所

・幅

・高さ

・枠の見附

・見込み

・壁とのでっぱり

・有効開口寸法

 

現場調査をする際に注意すべき確認ポイント

建具リフォームの際には部屋ごとに注意が必要な確認ポイントがあります。

①キッチンやダイニング

人の出入りが多い場所は、ドアの向こう側が見えるようになっていると出入りで衝突を防ぐことができる。

ガラスがタイプのドアに変更をおすすめしても良い。 ガラス戸にすることで、廊下などに部屋の光が漏れて、在室が確認できたり、歩きやすかったりとメリットも多い。

 

②トイレ

内開きドアの場合、人がトイレ内で倒れた場合ドアが引っかかって助けられないケースも多く、現在では外開きや引き戸が一般的になっている。

建具や枠がそのままで、内開き⇒外開きに変更する場合は、ドアを開く向きが左右反対になるため、建具周りに設置されている、電気・換気扇などのスイッチが押しづらくなる可能性もある。

そのあたりの変更も必要かどうかはヒアリングをしっかり行う。

 

③洗面所

洗面所の扉は、浴室につながっていることも多く、洗面器や洗濯機、浴室ユニットなどを入れ替える際に必ず通る場所であるため、洗面所の建具の幅は狭くしすぎないことが大切。

 

④居室

音楽やペットの音が気になるという場合は、引き戸に比べ音が漏れにくい開き戸にした方がよい。

部屋の中での過ごし方や、そこに対しての同居家族の悩みなどもヒアリングできると最適な提案ができる。

 

⑤和室

和室には、2種類の壁がある。

真壁(しんかべ)

柱・鴨居・敷居に建具が納められてる。柱に建具枠を取りつける必要無し。戸建て住宅の和室に多い。

大壁(おおかべ)

柱が見えない壁。建具枠が必要。マンションや工業化住宅によく見られる。

 

⑥クローゼットや押し入れ

開閉のしやすさを考慮した設置が必要になる。扉の周りに、家具があり動かせない場合は、折り戸の端を固定せず、折りたためる場所をフリーな状態にしておくと開閉がしやすくなる。

また、クローゼットで多い小さめの取っ手の場合、高齢者の握力では開きづらいことも考えられるため、手をかけられるような取っ手に付け替えることも検討する。

他、子どもがいる家庭の場合は手を挟まないような工夫もできるため、同居をする家族の特性もヒアリングできると良い。

 

まとめ

建具の現場調査は、部屋や住む方の特性によって、最適な解決方法が異なってきます。悩みの本質を把握し、あらゆる場面を想定しながら、それに必要な寸法の測定、調査を行うことが大切です。

また、確認項目が多いと情報の伝達が大変になりますが、そういった場合は、「GENCHO」など現調に特化した情報共有アプリを使うと、上手にわかりやすく伝えられます。どんどん活用していきましょう。

 

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